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本や ふるさとマルシェ
いわきの本、民俗など。店主じゃんがら堂です。
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ふるさとマルシェ本や

Author:ふるさとマルシェ本や
 ふるさとマルシェ本やの店主じゃんがら堂です。
 じゃんがら堂は、いわきの古本屋です。店舗は無く、駅前のラトブ6Fに事務所を構えております。古本を扱う一方で、民俗学徒として、いわきのじゃんがらを中心に、聞き書きをしております。夜は、たいてい平の呑み屋にいます。
 ふるさとマルシェ本やでは、福島やいわきなどの地域に関する書籍や資料を主に扱っております。このブログでは、じゃんがら堂が、お薦めしたい本や日々思ったことなどを綴りたいと思います。



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町の電気屋 須賀川にて
 町の電気屋

 須賀川を訪れたのは数年ぶりだった。しかし、少し車を走らせれば、この町の被っている地殻変動に気付くのに十分だった。車を周辺に走らせれば、郊外型の大型店舗やショッピングモールができていた。久しぶりに訪れた駅前は、テナント募集や空き地が目立ち、閑散とした印象を受ける。町のドーナツ化は、いずこも同じ風景らしい。
 
 目的の町の電気屋は、町から少し外れた場所にあった。郊外部には、大型電気店が数店舗たっていた。そんな中、従来の町の電気屋がどのように生き延びていけるのか。
 
 須賀川で約40年続いている町の電気屋。10年ほど前に、オール電化をメインに、地域の専門店として売り出してきた。電機節約、環境問題といった関心から、オール電化製品をメインに扱うようにしたという。しかし、それ以上に、地域で一番早くオール電化を自宅に用いた実感が、地域へオール電化を広めようとしたエンジンであったのだろう。例えば、須賀川という東北の一地域にとって、冬場の水道凍結は、悩ましい問題であった。しかし、エコキュートを取り入れれば、凍結問題は発生しない。
 
地域といっても、商圏としては、須賀川を覆うわけでもなく、まさに町の電気屋といった感じである。それでも、家族4人による、このささやかな電気屋は、オール電化の製品の売り上げを伸ばしている。「大型店だったら、売ったらそれでおしまい。しかし、そのアフターケアが大事」。風呂が壊れれば、代わりの商品を持って飛んでいく。1日でも、風呂に入れない日を作らない。

「電化製品を修理します」といったチラシをまくことがある。修理を通して、顧客との人間関係が生まれ、新たな商品成約へとつながってゆくという。修理とは、客が店を訪れ、商品を求めるのとは逆に、店の人が、自宅へ伺う。そして、家の電化製品の修理やメンテナンスを行う。オール電化という電化製品に、家の日常生活が大きく依っているのであれば、町の電気屋は、いわば日常生活のカウンセラーとでもいうべきなのかもしれない。

 修理などの電気屋の個々の努力が、地域での信頼を獲得し、顧客を増やしてゆく。それは、従来、地域で店の成り立つ与件ではあった。地域外の大型店舗が乗り出したころから、商品の信頼を保証するものが、店あるいは人から、商品そのものへと変わったのかもしれないと思う。

 「大型店舗がやってきたといっても、地域で頑張ればいいんです。」そのひたむきな努力が、町の電気屋を支え、さらには電気屋の町が維持されればと思う。


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